数年前にAmazonで買った2-in-1PC、Aspire Switch 10(SW5-012)をWindows10にアップデートした途端遅くて使い物にならなくなってしまった。そりゃそうだよねCPUがAtom Z3735F/1.33GHz、メインメモリ2GBだもの。でも押し入れで眠らせておくのもったいないから、ふと「Linuxなら動くんじゃね?」と思いつき、Ubuntuをインストールしてみたところ大変苦労したのでその顛末を記載します。
なおインストールにあたっては下記サイトの記事が大変参考になりました。ありがとうございました!
https://blog.goediy.com/?p=440
Xubuntu 20.04LTSのダウンロード
まずはイメージが無いと始まらないのでこちらのサイトにアクセス。
「64-bit PC (AMD64) desktop image」のリンクをクリックしてISOファイルをダウンロードします。
Rufusのダウンロード
ISOイメージをUSBに書き込んでブート可能にする作業が必要になります。
自分はいつもRufusを利用しています。ちなみにこちらからダウンロードして実行可能です。
USBメモリを差して「選択」ボタンにてISOファイルを選択、「スタート」にてUSBに書き込み開始。
いざUSBから起動!と思ったら起動しない…
まずはUSBのブート順を一番上に設定したいのでBIOS設定が必要になります。Aspire Switch10は起動時に「F2」を連打でBIOS設定画面に入れます。
Mainから「F12 Boot Menu」をEnableに変更。
Bootから「Secure Boot」をDisableに変更。
これでUSBメモリを差した状態で電源オン後F12連打!してもなぜかUSBメモリは表示されず。
いろいろ調べてみた結果、どうやらこの機種は64bit版Linux自体は動作するけど、UEFIは32bitだから、そのままでは起動できないことが判明。
32bit版のEFIファイルをUSBメモリにコピーする
対策として、こちらのサイトからDebianをダウンロード後ISOをマウントして、EFI/BOOTディレクトリ内にある「bootia32.efi」と「grubia32.efi」を、先ほどのUSBメモリ内のEFI/BOOTディレクトリにコピーしました。
再度F12を連打すると、Boot Option MenuにUSBメモリが表示されるので選択します。
この状態で起動しても「grub>」と表示されるだけですので、grub.cfgを読み込ませるため下記コマンドを入力します。
configfile (hd0,msdos1)/boot/grub/grub.cfg
GRUBメニューが起動するので、一番上の「Try Xubuntu without installing」を選択すると、ようやくAspire Switch10でXubuntuが動いた!
XubuntuをAspireにインストールする
次にXubuntuをAspire Switchにインストールするため、ターミナルを起動して次のコマンドを入力します。
sudo ubiquity -b
自分の場合はWindowsはもう必要ないのでディスク内はすべて削除しました。
インストールが完了したら再度grubが起動するので次のように入力します。
set root=(hd1,gpt2) linux /boot/vmlinux root=/dev/mmcblk1p2 initrd /boot/initrd.img boot
ディスクから起動できるように最後の仕上げ
最後の仕上げとして起動時F2連打でBIOSメニューを起動して、
・BOOTからSecure Boot Enabled
・Securityから「Select an UEFI file as trustedfor executing」を選択し、HDD1/EFI/BOOT/ubuntu-grubia32.efi を指定します。
その後Secure Boot はDisabledにするとディスク内にインストールされたXubuntuから利用可能となります。