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DCPROMOによるドメイン降格時に「ディレクトリサービスで必須の構成情報が不足しているため、浮動単一マスター操作の役割に対する所有権を判断できません」が表示される

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Windows Server 2008 R2をドメインコントローラから降格するときには「DCPROMO」を実行するのですが、場合によっては「ディレクトリサービスで必須の構成情報が不足しているため、浮動単一マスター操作の役割に対する所有権を判断できません」とのメッセージが表示されてしまい降格がうまくいかないという症状に遭遇しました。

なぜ発生するのか?

検索したところ、「過去にFSMOの役割を保持していたサーバーを強制降格してメタデータクリーンアップした場合」に発生することが判明しました。

確かに今回はお客さんが構築したドメインで、古いドメインコントローラもすでに存在していないのに「ActiveDirectoryユーザーとコンピュータ」にドメインコントローラーとして残っていたから強制降格していたみたい。

対策

対処方法としてはKB949257で公開されているfixfsmo.vbsのソースをコピーしてFSMOの役割を保持しているサーバーのデスクトップ上にfixfsmo.vbsとして貼り付け。

その後、下記2行のコマンドを実行。

cscript fixfsmo.vbs DC=ForestDnsZone,DC="ドメイン名",DC=local
cscript fixfsmo.vbs DC=DomainDnsZone,DC="ドメイン名",DC=local

本番環境で止められる時間が限られている場合は非常に焦りますが、どうぞご安全に…

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塩カル

IT業界歴が長いので技術ネタが多めな雑記ブログです。 「広く浅く知りたがる」性格のため、記事の分野は多岐にわたります。 乾燥肌と過敏性腸症候群を何とかしてQOLを向上したい!

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