BuffaloのNAS(TeraStation)を廃棄することになったのだが、内蔵されているハードディスクがSATA接続なため、もし廃棄品を誰かが拾って中身を復元したら…と考えると夜も眠れない。
そんなわけで今回はHDDを取り出してWindows10のパソコンに接続し、復元不可能な状態にローレベルフォーマットする方法を試してみた。
HDDを取り出す
HDDを取り出すにはTeraStationの扉を開けてレバーを引くだけなので特筆すべきことは無いでしょう。
USB-SATA変換ケーブルでPCと接続する
このような製品でSATAのHDDをUSBに変換出来るので、Windows10に接続して認識させます。
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diskpartコマンドでローレベルフォーマットする
まずコマンドプロンプトを起動してdiskpartを実行します。
C:\WINDOWS\system32>diskpart Microsoft DiskPart バージョン 10.0.18362.1 Copyright (C) Microsoft Corporation. コンピューター: XXXXXXXX
list diskにてUSB接続されたHDDを見つけます。
DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ -------------------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 238 GB 0 B ディスク 1 オンライン 8 GB 1024 KB ディスク 2 オンライン 1863 GB 8005 MB *
今回2TBのHDDを接続したので、ディスク2である事がわかります。
4本でRAID5を組んでいたうちの1本にてパーティションが複数切られていました。
select disk 2を実行してディスク2を選択し、念の為list partitionにてパーティションを確認します。
DISKPART> select disk 2 ディスク 2 が選択されました。 DISKPART> list partition Partition ### Type Size Offset ------------- ------------------ ------- ------- Partition 1 プライマリ 977 MB 1024 KB Partition 2 プライマリ 4883 MB 978 MB Partition 3 プライマリ 1024 KB 5861 MB Partition 4 プライマリ 1024 KB 5862 MB Partition 5 プライマリ 977 MB 5863 MB Partition 6 プライマリ 1848 GB 6840 MB
あとはデータを消去するだけです。
「clean」だけだと先頭と末尾の1MB分にゼロを書き込むだけなので誰かに復元されてしまうリスクが考えられます。「clean all」なら全セクタにゼロが書き込まれるのでそのような心配はありません。
DISKPART> clean all
なお完了までは時間がかかります。
2TBのHDDで実行から20時間放置したら終わってました。気長に待ちましょう。